2012年11月18日に静岡県浜松市で行われたTOEIC公開テストで、リスニングセクションとリーディングセクションを通常とは逆の順序で実施する珍事があった。会場近くで開かれた航空自衛隊のショーによる騒音を考慮した措置。しかし、TOEIC実施団体の国際ビジネスコミュニケーション協会は、当日まで航空ショーの開催計画を把握していなかったといい、運営の甘さが指摘されそうだ。
順序の変更があったのは、同日に全国で行われたTOEIC第175回公開テストの浜松会場。午後1時から同3時1分までの約2時間、静岡大学工学部(浜松市中区城北3丁目)のキャンパスで行われた。
通常、TOEIC公開テストでは、はじめに約45分間のリスニングセクションを行った後、75分間のリーディングセクションを行う。リスニングセクションでは、試験会場前方にスピーカーを設置し、問題の音声を再生するため、外部からの騒音は試験の妨げになりかねない。
しかし、試験実施団体は当日になって、会場近くの航空自衛隊浜松基地で同日午前9時から午後3時までの予定で、「エア・フェスタ浜松2012」が開かれ、航空機の騒音が予想されることを把握。同基地に問い合わせたところ、航空機の飛行は午後2時20分までとされたため、同1時から同2時15分までリーディングセクションを実施し、その後リスニングセクションを行うことを急遽決定した。
受験者によると、試験担当者は試験開始直前にセクションの順序の入替えを受験者に伝え、「航空ショーの開催は、本日まで把握できなかった」「基地に対し、飛行の見合わせを申し入れたが受け入れられなかった」と説明したという。
受験生の1人は「リーディング中に騒音があったが、リスニング中にはなかった。順序の入替えは良い判断だった」と評価している。
TOEICテスト
エア・フェスタ浜松2012
0 件のコメント:
コメントを投稿